野球のストライクゾーンは、公認野球規則によると「打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。」となっている。
でも、打者はこの球を全部打てるわけではない。そこに、野球の面白さがあると思う。
ノムさんによると打者は4タイプに別けられる。
Aタイプ…ストレート狙いで変化球に対応
Bタイプ…内角か外角か、打つコースを決める
Cタイプ…引っ張るか流すか、打ち返す方向を決める
Dタイプ…投手が投げてくる球種にヤマを張る
アマチュア野球だとAタイプが多い。特に、直球が120キロを超えないような野球ならよっぽどのことがない限りAタイプで対応できてしまう。
でも、そこから先のレベルになってくると、人間の反応力の限界を迎えるのだろう。これらの4タイプのいずれかでで対処せざるを得なくなるのだ。プロ野球レベルになれば、多くの打者はストライクゾーン全ての球を考えなしで打てるわけでない。
打者はこれらのタイプをカウント、イニングによって使い分けて、相手に見破られないようにじっくり打てる球を見定めているのだ。獲物を狩る狩人のように。
だが、打者が何を考えているかは多少なりとも打席での様子に現れる。反応が出てしまうのだ。
そして、バッテリーはその打者の様子を見て狙いを察する。
ストライクゾーンが狭かったら打者はさほど考えなくても打てるだろう。逆に広すぎたらバッテリーはさほど考えなくても打者を打ち取れるだろう。今の広さは絶妙な広さだと思う。
打者が見送った時の反応・しぐさ、ファール・空振りした時の様子、これらからどのタイプか何を狙っているか見極めて、次の投球に移る。ここら辺に奥深い野球の楽しみを感じる。
2016年6月19日日曜日
2016年6月12日日曜日
オーバースロー投手の2つの特徴
6月11日、楽天対広島の試合を観戦していた。
広島の先発は、ドラ1ルーキーの岡田明丈選手。私は岡田選手を観るのは今回が初めてである。
どんな投手なのか、ワクワクして観ていた。
岡田投手は、力感のないフォームからキレのいい直球を投げる投手だった。最近はずっとQSを達成しているようだし、広島はいい投手をとったと思う。
オーバースロー投手には、大きくわけて2つの特徴があると思う。身体の軸が縦回転か横回転かだ。
横回転はオーバースローといってもスリークォーターと言っていいかもしれない。
この2つの投げ方、特に縦回転は一長一短のある投げ方で岡田投手は縦回転の投手だ。
縦回転の投手の場合、変化球は落ちるボールが投げやすい。フォークやチェンジアップなどである。そして、直球はホップするような球を投げられる。
打者はバットが横に長いこともあり、左右の変化は比較的ミートしやすい。ちょっと予想に反した変化をしても、ファールで逃げることもできる。点でなく面で捕らえることができるといった感じか。
しかし、縦の変化はミートが難しいのだ。細かいバットコントロールが効かない。実際にバットを持って、ミート位置を左右上下に動かしてみるとよい。なので、打者は伸びる球、落ちる球を投げられる縦回転の投手は攻略しづらいのだ。
ただし、欠点もある。それは、コントロールが難しいこと。よく、オーバースローからサイドスローに転向する選手はいるが、サイドスローからオーバースローに転向する選手はいない。縦回転投手は、リリースポイントが少しずれるだけで、大きくストライクゾーンから外れてしまう。また、リリース時に楽な姿勢でないので、フォームが安定しづらいのもあると思う。
岡田投手も勢いのあるボールを投げていたが、コントロールにバラツキが見られた。
走り込みなどにより、よりフォームが安定してきたとき、いよいよ手がつけられない投手になると思う。
2016年6月11日土曜日
イチロー選手のヒットにどれだけ勇気づけられたか
イチロー選手が世界最多安打にもう少しと迫ってきている。日米通算は記録なのか?という声もあるが、大した問題ではないと思う。単純に世界のプロ野球で一番ヒットを打った人。韓国、台湾、独立リーグ、どこでもいい。世界で一番ヒットを打って、世界で一番沢山の人にエネルギーを与えた野球選手。それがイチロー選手だということだけで十分だ。
思えばこの20年、イチロー選手の活躍に日々一喜一憂していた。
オリックス時代、私はまだ小学生でイチロー選手をテレビで観る機会も少なかった。たまに見ることができるスーパースターという感じで、遊びで振り子打法をやっていた。なんとなくイチロー選手がやっているからカッコいいみたいな感じだった。
その頃は、中日に3年連続首位打者のパウエル選手もいたし、首位打者は何年も同じ人がとるものだと思っていたが、それは違うということに大きくなってから気づいた。3割バッターが2~3人しかいなくても3割5分打つイチロー選手は普通だと思っていたが、それも違うことに大きくなってから気づいた。
あの頃は、田口選手、ニール選手、なども在籍しオリックスファンの子供も多かった。頑張ろう神戸での日本一に勇気づけられた人も多かっただろう。
私が本格的にイチロー選手の活躍に目を見張るようになったのは、メジャーに行った後だ。初めての日本人野手。7年連続首位打者という意味の解らない記録を持っていても、アメリカで通用するのか、疑問の声が多かった。そのとき、まだ中学生だった私はアメリカ行っても日本のときみたいに首位打者とるんだろうなぁ、と軽く思っていた。イチロー選手が首位打者なのは当たり前だと思っていた。そして、本当に一年目から首位打者を取った。盗塁王とMVPもとった。イチロー選手なら当たり前だと思っていた。逆に、2年目にイチロー選手が首位打者を逃したときは衝撃だった。それぐらい私の中ではイチロー選手=首位打者だったのだ。
シーズン最多安打を打ったとき、私は大学生だった。その頃には、毎日イチロー選手の試合をチェックしていた。午前中やっているから授業中にチェックするのに丁度良かった。イチロー選手がヒットを打つたびに、心の中でガッツポーズをしてやる気がでてきた。その頃は、毎日2本くらい打つのが当たり前だった気がする。1安打だと(調子悪いのかな?)と思っていた。よく考えたら異常だ。
WBCも大学で観ていた。韓国戦のイムチャンヨンから打ったヒットは忘れない。あの場面で打つ。スーパースターだ。
そして、今私は働いている。イチロー選手は変わらずヒットを打っている。そして、今もイチロー選手の活躍に一喜一憂している。
2016年6月5日日曜日
桃岩荘で思った正直な感想
気づけばもう6月。6月と言えば桃岩荘開所の時期だ。北海道礼文島にある桃岩荘。日本三バカユースの最後の生き残りとも称されるこのユースホステルは、ハマって毎年来るか、二度と来ないかの2択に意見が分かれるほどのぶっ飛んだ宿だ。
私は1回行っただけだが、ふとした時によく桃岩荘での日々に懐かしさを感じて、思い出に浸っている。つまりハマった側の人間だ。話のネタにもなるが、それ以上に一緒に泊まった客との一体感が生まれるこの空間は、今の時代にはかなり貴重な場所なんじゃないかと思う。
偶々同じ日に泊まることになった見知らぬ客同士が、2日後にはあだ名で呼び合う仲になる。お見送りのため、宿からフェリー乗り場まで1時間かけて歩き、「また来いよ~!」と手を振りながら歌って踊って送り出す仲になる。学生の合宿所のような雰囲気で、一人の時間も上品さも全くないが、全国無数にある落ち着いた宿にはない雰囲気を持っている。
私は礼文島に行こうと思って宿を探していたときに桃岩荘を発見した。そしてネット上に溢れている記事を読んで、正直ひいた。だが、折角だからこの変な宿に泊まろうと思ったが、予約するのに躊躇い、実際に礼文島に行くフェリーの中でも憂鬱になったのを覚えている。
でも、実際は行って正解だった。想像よりも過ごしやすい宿だったし、何より皆桃岩荘が好きなヘルパーさん、旅人だったから溶け込むこともできた。日常の嫌なことも悩みも全て忘れる非日常を過ごせた。
興味を持っている人はぜひ行ってほしい。そこには、日常では味わえない生活が待っている。日常に戻っても、時折懐かしくなる思い出も沢山できる。
雰囲気の良い綺麗な宿はこれからどんどん増えるだろう。でも、桃岩荘のような昔の雰囲気を出している宿は中々作れない。古き時代からの歴史が醸しでている宿は、それなりの時間がたたないとできない。偶然、桃岩荘に30年振りに泊まりに来た客の隣で寝たのだが、その頃と雰囲気は全く変わっていないという話を聞いた。これからもずっと続いていってほしい。
最後に桃岩荘の写真を何枚か貼ります。
桃岩荘ではミーティングと呼ばれる劇と礼文島紹介が毎晩行われます。
桃岩荘には、「愛とロマンの8時間コース」という宿泊客から希望者を募って、皆で礼文島を横断するハイキングコースがあります。実際は10時間以上かかります。そのときの昼食がこの圧縮弁当。正直、私がこの年1年間で一番美味しく感じたのがこの弁当でした。疲れた身体で礼文島の大自然を観ながら食べる圧縮弁当は格別です。(普通のシチュエーションで食べたら普通の味です。)
桃岩荘のお見送り。礼文島を離れる客を、ヘルパーさん、宿泊客皆で見送りします。
また、フェリー乗り場で再会して、再度お見送りされますが。
最後に礼文島に行ったら見られる風景。
また行きたい!桃岩荘!
2016年5月29日日曜日
5月28日 楽天対日本ハム
昨日は野球観戦に行った。コボスタで開催された楽天対日ハムだ。先発投手は楽天安楽、日ハムメンドーサ。
楽天9連敗中は投打ともに勢いがなかったが、昨日勝って今日はどうだろう?調子上がっているかな?と期待したけど、負けてしまった。だが、惜しい場面は何回もあったし、勝てそうな空気も幾らかはあった。
安楽は初めて見たけど、1巡目は完全に日ハム打線を抑えていた。初回、中島卓也をあっさり三振に取っていて、1軍でも簡単に当てられないようなボールを投げていると感じた。140km中盤でも球の質がよければ1軍でも抑えられる。2巡目、3巡目になった時の投球の引き出しが増えてくれば楽天の主力投手になるのではないか、と感じた。
リリーフ陣も西宮がいい球を投げていたと思う。福山、青山もゼロに抑えた。
打線はポテト、アマダ―が心配だ。どちらもメンドーサの緩い球にタイミングが全然合ってなかった。特にアマダ―は打てる気がしない。去年メキシコでどうやってあんなに打ったのか疑問に思うくらい攻略が簡単そうな空気が出ていた。変化球に全部泳いでいて、カーブだけ投げておけば安パイだ、と思うのに十分な崩れっぷりだった。もうちょっとファームで調整したほうがよいのではないか。
大砲がいなくなるので、中川、栗原あたりに期待したい。特に中川は去年プチブレークして今年が勝負の年だ。
ポテトは昨日狙い球をしっかり絞っていれば打てたと思うが、少し考えにブレがあったように見えた。サツマイモの季節になる前に調子を上げてほしい。
元所属チームの危機を見かねて、ゴームズ帰ってこないかな。
2016年5月22日日曜日
高校野球春季宮城県大会 仙台育英対仙台城南
私は野球が好きだ。今日はコボスタで高校野球春季宮城県大会が開催されており、仙台育英の試合があったので行ってきた。
去年の仙台育英は佐藤世那君、平沢君、郡司君のU18日本代表を中心に全国屈指の戦力で、秋明治神宮大会優勝、夏甲子園準優勝を成し遂げた。さて、今年のチームはどうだろう?私は昨秋に仙台育英を見ていないので、今回が新チームの初観戦だった。秋は東北大会で敗れて選抜甲子園を逃したが、夏は全国上位にいけそうなのか?
言うなれば、ただの野次馬だ。
球場には1回表仙台育英の攻撃中についた。球場の最上部にある日陰部に座りたかったが、春季大会だし空いているだろうと思ってこの時間に行った。
球場到着。なんか人多いんだが。嫌な予感がする…案の条、狙っていた席は一杯で座れなかった。仕方ないので、太陽が低い今は日陰の席に座る。5回くらいには日差しを浴びそうだが、そしたら立ち見をしよう。
試合は育英が既に3点取っていた。なお、2アウトで攻撃中。育英のなじみのある応援歌チキチキバンバンが聞こえてくる。去年の平沢君の応援歌だ。
座って荷物を整理していたら、育英の攻撃が終わった。よし、落ち着いて観察しよう。
仙台育英の先発は背番号11の中島君だった。ストレートと変化球のコンビネーションがいい投手だ。変化球でカウントを取れるのはいい。
捕手は尾崎君。2塁にズドンとした球を放っていた。ただ、コントロールにバラツキがある。まだ2年生だしこれから成長していくだろう。
仙台城南の攻撃が始まった。仙台城南の応援も育英に負けず大きな声が出ている。控え選手だけでなく、父母さんも一緒に応援している。ブラバン等の応援団はいないが、夏の大会と同じ光景だ。
球場に目をやると、あることに気が付く。上位打線にも関わらず育英の外野が前進守備をしている。この守備位置は最後までそのままだった。詳しいことは解らないが、きっとデータから一番点を取られない守備位置に守っているんだろう。
反対に、仙台城南の外野は終始深く守っていた。ゲームが3対0のまま中盤に進んでランナー2塁、1点取られたら厳しい場面でも外野は深いままだった。詳しいことは解らないが、きっと1点より大量失点を防ぐ守りだったのだろう。
ゲームは3対0のまま進んでいく。育英はというと、投手、守備はさすがだなと思う反面、打撃に物足りなさを感じた。夏に向けて打線にもっと迫力・怖さがでてくるといいのにな、と思った。去年の甲子園決勝で1年生ながら当時の高校ナンバーワンサウスポー小笠原君からヒットを打った西巻君も出場していたが、残念ながらいい当たりはなかった。
この試合と、次の東北対利府も観戦した。東北は振りが鋭くて、はまれば夏に面白い存在になるかもしれない。
というわけで最後に、今日見て思った今年の夏宮城県予選の展望。
最有力は仙台育英だが盤石ではない。他校も対策をしっかりすれば十分勝てる。高校生は残り2か月でも信じられないくらい伸びる。今年の県予選は面白くなりそうだ。
2016年5月21日土曜日
エピローグのようなもの
早速だが、このブログ何を書くか全く決まっていない。
普通は何かテーマを決めてからブログを書き始めると思うのだが、何も考えていない。
ただひとつ考えているのは、身の周りに起こったことを書いてみようということだけだ。
普段、私は何も考えないで生きている。でも、よく見ると面白いことが様々起きている。
街を散歩するだけでも、新しくオシャレな店ができているとか、面白い生き方をしている人に出会ったりする。ひとつひとつが小さな体験だが、かけがえのない体験でもある。
それらを書いてみたい。
何も考えない・感じないと、毎日が同じことの繰り返しだ。気づいたら、年だけとってどんな人生だったか思いだせない。
そんな生き方になりつつあるので、ちょっと生活にアクセントをつけてみたいと思う。
社会を変えるような大きなことをやる生き方もいい。と同時に、何気ない日常に楽しみを見つける生き方もいい。このブログは後者だ。
何気ない毎日にちょっとした楽しみを発見する。そんな気持ちで書いていきたい。
普通は何かテーマを決めてからブログを書き始めると思うのだが、何も考えていない。
ただひとつ考えているのは、身の周りに起こったことを書いてみようということだけだ。
普段、私は何も考えないで生きている。でも、よく見ると面白いことが様々起きている。
街を散歩するだけでも、新しくオシャレな店ができているとか、面白い生き方をしている人に出会ったりする。ひとつひとつが小さな体験だが、かけがえのない体験でもある。
それらを書いてみたい。
何も考えない・感じないと、毎日が同じことの繰り返しだ。気づいたら、年だけとってどんな人生だったか思いだせない。
そんな生き方になりつつあるので、ちょっと生活にアクセントをつけてみたいと思う。
社会を変えるような大きなことをやる生き方もいい。と同時に、何気ない日常に楽しみを見つける生き方もいい。このブログは後者だ。
何気ない毎日にちょっとした楽しみを発見する。そんな気持ちで書いていきたい。
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