2016年6月5日日曜日

桃岩荘で思った正直な感想

気づけばもう6月。6月と言えば桃岩荘開所の時期だ。北海道礼文島にある桃岩荘。日本三バカユースの最後の生き残りとも称されるこのユースホステルは、ハマって毎年来るか、二度と来ないかの2択に意見が分かれるほどのぶっ飛んだ宿だ。
 
私は1回行っただけだが、ふとした時によく桃岩荘での日々に懐かしさを感じて、思い出に浸っている。つまりハマった側の人間だ。話のネタにもなるが、それ以上に一緒に泊まった客との一体感が生まれるこの空間は、今の時代にはかなり貴重な場所なんじゃないかと思う。

 偶々同じ日に泊まることになった見知らぬ客同士が、2日後にはあだ名で呼び合う仲になる。お見送りのため、宿からフェリー乗り場まで1時間かけて歩き、「また来いよ~!」と手を振りながら歌って踊って送り出す仲になる。学生の合宿所のような雰囲気で、一人の時間も上品さも全くないが、全国無数にある落ち着いた宿にはない雰囲気を持っている。
 
 私は礼文島に行こうと思って宿を探していたときに桃岩荘を発見した。そしてネット上に溢れている記事を読んで、正直ひいた。だが、折角だからこの変な宿に泊まろうと思ったが、予約するのに躊躇い、実際に礼文島に行くフェリーの中でも憂鬱になったのを覚えている。

 でも、実際は行って正解だった。想像よりも過ごしやすい宿だったし、何より皆桃岩荘が好きなヘルパーさん、旅人だったから溶け込むこともできた。日常の嫌なことも悩みも全て忘れる非日常を過ごせた。

興味を持っている人はぜひ行ってほしい。そこには、日常では味わえない生活が待っている。日常に戻っても、時折懐かしくなる思い出も沢山できる。

 雰囲気の良い綺麗な宿はこれからどんどん増えるだろう。でも、桃岩荘のような昔の雰囲気を出している宿は中々作れない。古き時代からの歴史が醸しでている宿は、それなりの時間がたたないとできない。偶然、桃岩荘に30年振りに泊まりに来た客の隣で寝たのだが、その頃と雰囲気は全く変わっていないという話を聞いた。これからもずっと続いていってほしい。


最後に桃岩荘の写真を何枚か貼ります。

桃岩荘ではミーティングと呼ばれる劇と礼文島紹介が毎晩行われます。



桃岩荘には、「愛とロマンの8時間コース」という宿泊客から希望者を募って、皆で礼文島を横断するハイキングコースがあります。実際は10時間以上かかります。そのときの昼食がこの圧縮弁当。正直、私がこの年1年間で一番美味しく感じたのがこの弁当でした。疲れた身体で礼文島の大自然を観ながら食べる圧縮弁当は格別です。(普通のシチュエーションで食べたら普通の味です。)

桃岩荘のお見送り。礼文島を離れる客を、ヘルパーさん、宿泊客皆で見送りします。
また、フェリー乗り場で再会して、再度お見送りされますが。

最後に礼文島に行ったら見られる風景。


また行きたい!桃岩荘!

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