6月11日、楽天対広島の試合を観戦していた。
広島の先発は、ドラ1ルーキーの岡田明丈選手。私は岡田選手を観るのは今回が初めてである。
どんな投手なのか、ワクワクして観ていた。
岡田投手は、力感のないフォームからキレのいい直球を投げる投手だった。最近はずっとQSを達成しているようだし、広島はいい投手をとったと思う。
オーバースロー投手には、大きくわけて2つの特徴があると思う。身体の軸が縦回転か横回転かだ。
横回転はオーバースローといってもスリークォーターと言っていいかもしれない。
この2つの投げ方、特に縦回転は一長一短のある投げ方で岡田投手は縦回転の投手だ。
縦回転の投手の場合、変化球は落ちるボールが投げやすい。フォークやチェンジアップなどである。そして、直球はホップするような球を投げられる。
打者はバットが横に長いこともあり、左右の変化は比較的ミートしやすい。ちょっと予想に反した変化をしても、ファールで逃げることもできる。点でなく面で捕らえることができるといった感じか。
しかし、縦の変化はミートが難しいのだ。細かいバットコントロールが効かない。実際にバットを持って、ミート位置を左右上下に動かしてみるとよい。なので、打者は伸びる球、落ちる球を投げられる縦回転の投手は攻略しづらいのだ。
ただし、欠点もある。それは、コントロールが難しいこと。よく、オーバースローからサイドスローに転向する選手はいるが、サイドスローからオーバースローに転向する選手はいない。縦回転投手は、リリースポイントが少しずれるだけで、大きくストライクゾーンから外れてしまう。また、リリース時に楽な姿勢でないので、フォームが安定しづらいのもあると思う。
岡田投手も勢いのあるボールを投げていたが、コントロールにバラツキが見られた。
走り込みなどにより、よりフォームが安定してきたとき、いよいよ手がつけられない投手になると思う。
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