2017年4月17日月曜日

2017年4月16日(日) 楽天×日本ハム(koboパーク宮城)

 最高気温23℃。初夏のような強い日差しが照りつけている。今から7回が始まろうとしている。現在、3対2で日本ハムが勝っている。
今日は宮城出身、岸孝之のコボパ初登板日。加えて、来場者全員へのブラックユニ配布日だった。チケットは前売りで完売、もう2月の時点でほとんど埋まっていたらしい。急きょ立見席も売られたが、それも即座に完売した。今年一番の客入りだろう。ちなみに岸の楽天初登板日(4月9日ビジター)の宮城県のTV視聴率は23%だったらしい。
 その注目の岸だが苦しいピッチングだった。5回で100球を投げた。2本の本塁打で3点を先制された。そして、6回で降板した。今は、楽天がその点差を1点ずつ追いかけている。

残された攻撃は3回。1点もとられたくない。7回表のマウンドに福山があがる。
 先頭打者は大野。追い込むもライト前にヒットを打たれる。大野は今シーズンわずか1安打だったが、この試合、ホームランを含む猛打賞だ。
 続く中島卓也にバントを決められ1死2塁。
 そして、今日誕生日の西川に打席が回る。外野が前に出てくる。内野の間を抜ける打球は絶対に本塁に返さない。
 1球目インハイのストレート、2球目外角のスライダー、3球目高めのストレート、全て簡単に見逃す。バットがピクリとも動かない。追い込んだものの何を狙っているのか。失投は許されない。そして、4球目、インコース高めのストレート。西川はこれをカットする。窮屈な動き。狙いと違うようだ。そして、5球目、外角のツーシーム。またしても西川のバットが動く。しかし、体勢は崩れている、三振。福山の勝ちだ。続く石井一成も打ち取った。

 7回裏は宮西が登板した。日本ハムの勝ちパターン。そして、藤田、嶋、茂木、ペゲーロと左が多い場面で出してきた。
 楽天としては厳しい回だ。だが、日本ハム側にも一つ懸念があったのだ。宮西に3人で抑えてほしいが、そうすると8回の裏はペゲーロから始まる。だが、宮西は回跨ぎをほとんどしない。今シーズン好調のペゲーロだが、対左の打率.167と極端に悪い。この回ペゲーロまで回すのか、回るのかが一つ試合結果を変える一つの要因になりそうだった。しかし、楽天の攻撃は3人で終わった。これで8回裏が一つの見所になりそうになった。

8回表は高梨が出てきた。左の近藤、右のレアードと続く打順。1発も駄目なので、ワンポイントだろう。ただ、この近藤は現在首位打者のうえ、目下出塁率.590と絶好調。高梨の力を図るには格好の相手だ。近藤が高梨の投球にどう反応するか。これは、今シーズン高梨の一つの指標になりえる。結果、近藤はインコースのスライダーを見逃し三振。しかも、少し、足を引いていた。大分、打ちにくそうな動きをしている。高梨は今後も使えそうだ。
 そして、菅原が登場。腕の振りが良い投手だ。レアードは空振り三振。その後、満塁になるも無失点。力で抑えられそうないい球筋だ。最後は浮く球も多くて、コントロールはまだ改善中だが、すぐにセットアッパーとして使える投手に成長しそうだ。
 
 そして、注目の8回裏。マウンドには石川直也。プロまだ10試合目の若い選手だ。
 さあ、ペゲーロ、ウイーラー、アマダ―と続く打線。レフトへの強い風が吹いている。右打者には絶好の風だ。ペゲーロは風を物ともしないパワーがある。
 さあ、いくぞ。ペゲーロが打席に入る。しかし、結果はアウト。
 そして、ウイーラー、アマダ―。ウイーラーは開幕から不調だが今日は2安打。守備もよいプレーを出している。アマダ―はタイムリーを打っている。石川直也はフォークとストレートを主体にした投手で力はあるが、コントロールは若干アバウトなところがある。加えて、この風だ。1発が出てもおかしくない。というより、この試合一の1発が出そうな場面だ。日本ハムはレフトにフライを打たせたくない。ゴロか三振を狙いたい。そんななか早速、ウイーラーがレフト方向に大きな当たりを打った。ポール際に打球が飛ぶ。球場がざわついた。しかしファール。結局、2人とも出塁したがホームランは出なかった。そして、無得点に終わった。

9回表は森原が抑えて、いよいよ9回裏。マウンドにはWBC戦士の増井だ。
先頭の藤田がでて、嶋が送って1死2塁。打者は茂木。外野が前に出てくる。内野の間を抜いても同点にはできなそうだ。だが、繋ぐしかない。茂木が増井の球を見る。しかし、今日の増井は力んでいた。ストレートは入らず、フォークはたたきつける。カーブは浮く。連敗中のプレッシャーだろうか。長年、リリーフをしていて似たような場面は何度も経験しているはずだが安定しない。楽天ペースの試合を止められない。
 結果、茂木は四球。そして、ペゲーロだ。サヨナラのランナーが出たので、外野は下がる。サヨナラの1塁ランナーは絶対に返さないシフトだ。そして、このシフトが功を奏し、ペゲーロをセンターライナーに打ち取る。2死。あとひとつだ。そして、ウイーラーに回る。ここまで打点0のウイーラー。今まで何度となくチャンスで凡退してきた。スタンドからもこの試合いちの大きな声援が聞こえる。「あふれるパワー、見せつけろ闘志、戦うのさ、いざ逞しく、ぶっ飛ばせ、さあ、ウイーラー!ハイハイハイハイ!」全員がウイーラーになんとかしてほしいと祈っていた。球場だけでなくテレビの前でも祈っていた。そして、ウイーラーが打った。つまりながらもセンター前に。同点。内野も総立ちだ。全員がウイーラーをたたえる。今まで苦しみながらもチームを盛り上げてきたウイーラーが今シーズン初めて主役になった。球場は割れんばかりの声援と興奮に包まれていた。ウイーラーの満面の笑みにベンチの盛り上がり。ずっとベンチの端で立って試合を見守っていた岸も笑みを浮かべていた。さきほど交代してベンチにいた藤田は興奮しすぎて1mくらい飛んでいた。テンションは最高潮だ。
10回表は松井裕樹。延長になったらいい投手からだしていく。
松井はなんなく抑えて、10回裏。
早速、松井はベンチ前でキャッチボールを始めた。次の回も行きそうだ。3連投中の守護神。回跨ぎはさせたくない。酷使気味のリリーフ陣を少しでも休ませたい。何とかここで決めたい。

先頭の銀次は倒れて1死。マウンドには鍵谷。そして、次の島内がヒットで出塁する。何とかこの回で決めてほしい。次の岡島にランナーを進めてほしい。粘ってなんとかしてほしい岡島。しかし岡島は粘らなかった。粘ろうにもストライクがはいらないのだ。一度もバットを振ることなくフォアボールを選んだ。そして、代打聖沢。去年、調子が良かったのに出場機会に恵まれずFA移籍してもおかしくない状況だった。だが、イーグルス愛で残留した。みんなが喜んだ。しかし、今年も調子がいいのに他選手との兼ね合いでなかなかスタメンになれなかった。だが、ファンは聖沢の調子がいいことを知っていた。球場は歓声につつまれる。聖沢なら、なんとかしてくれるはずだ。カウント2-2になる。緊張感が溢れる。そして、次の球。聖沢のバットがボールを捉えた。打った瞬間、ヒットとわかる当たりだ。サヨナラの打球が右中間を転がっていった。島内がサヨナラのホームを踏み、聖沢を中心に歓喜の輪が広がった。球場の声援のボルテージが最高潮に達した。

2017年4月9日日曜日

野球は結果が出る前に結果がわかるスポーツだ

野球を見ている時、よく打った打たないで一喜一憂している人がいる。
それは、もちろんよいのだが、私が気になっているのは、結果がでるまで何も反応していないのに結果がでた途端、あ~だこ~だ言い出す人だ。
例えばチャンスで応援しているチームの打者が打席に立っていたとしよう。
カウントは1ストライク2ボール。そのときは何も反応していない。そして、次の球を打ってサードゴロの併殺に倒れたとする。すると、そこで騒ぎだすのだ。

本来野球は、科学のスポーツだと思う。
よほどの突出した選手でない限り、打者であれば読みが当たればある程度打てるし、読みがないと打てない。
私は、野球は結果が出る前にある程度結果が予想できるスポーツだと思う。つまり、上記の例でいうと、サードゴロを打つ前に凡退するだろうと思えるのだ。
反対に例えば、一打同点の場面で次の球は外角にストレートを投げざる得ないという場面もよくある。そういう場合は、その一球を投げる前に投手がセットに入っている時(次の一球で試合が動く。そして、高い確率で同点にできる。バッターちゃんと捉えろよ。)と心の中で思うのだ。
静寂のなかのその瞬間が一番緊張するし楽しい。

なぜそう思うのか。そのようなことも今後書いていきたい。

2016年6月19日日曜日

ストライクゾーンと野球の醍醐味について

 野球のストライクゾーンは、公認野球規則によると「打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。」となっている。
 でも、打者はこの球を全部打てるわけではない。そこに、野球の面白さがあると思う。

 ノムさんによると打者は4タイプに別けられる。

 Aタイプ…ストレート狙いで変化球に対応
 Bタイプ…内角か外角か、打つコースを決める
 Cタイプ…引っ張るか流すか、打ち返す方向を決める
 Dタイプ…投手が投げてくる球種にヤマを張る

 アマチュア野球だとAタイプが多い。特に、直球が120キロを超えないような野球ならよっぽどのことがない限りAタイプで対応できてしまう。


 でも、そこから先のレベルになってくると、人間の反応力の限界を迎えるのだろう。これらの4タイプのいずれかでで対処せざるを得なくなるのだ。プロ野球レベルになれば、多くの打者はストライクゾーン全ての球を考えなしで打てるわけでない。


打者はこれらのタイプをカウント、イニングによって使い分けて、相手に見破られないようにじっくり打てる球を見定めているのだ。獲物を狩る狩人のように。


 だが、打者が何を考えているかは多少なりとも打席での様子に現れる。反応が出てしまうのだ。

 そして、バッテリーはその打者の様子を見て狙いを察する。

 ストライクゾーンが狭かったら打者はさほど考えなくても打てるだろう。逆に広すぎたらバッテリーはさほど考えなくても打者を打ち取れるだろう。今の広さは絶妙な広さだと思う。


 打者が見送った時の反応・しぐさ、ファール・空振りした時の様子、これらからどのタイプか何を狙っているか見極めて、次の投球に移る。ここら辺に奥深い野球の楽しみを感じる。

2016年6月12日日曜日

オーバースロー投手の2つの特徴

 6月11日、楽天対広島の試合を観戦していた。
 広島の先発は、ドラ1ルーキーの岡田明丈選手。私は岡田選手を観るのは今回が初めてである。
 どんな投手なのか、ワクワクして観ていた。
 岡田投手は、力感のないフォームからキレのいい直球を投げる投手だった。最近はずっとQSを達成しているようだし、広島はいい投手をとったと思う。

 オーバースロー投手には、大きくわけて2つの特徴があると思う。身体の軸が縦回転か横回転かだ。
 横回転はオーバースローといってもスリークォーターと言っていいかもしれない。
 
 この2つの投げ方、特に縦回転は一長一短のある投げ方で岡田投手は縦回転の投手だ。
 
縦回転の投手の場合、変化球は落ちるボールが投げやすい。フォークやチェンジアップなどである。そして、直球はホップするような球を投げられる。
打者はバットが横に長いこともあり、左右の変化は比較的ミートしやすい。ちょっと予想に反した変化をしても、ファールで逃げることもできる。点でなく面で捕らえることができるといった感じか。
しかし、縦の変化はミートが難しいのだ。細かいバットコントロールが効かない。実際にバットを持って、ミート位置を左右上下に動かしてみるとよい。なので、打者は伸びる球、落ちる球を投げられる縦回転の投手は攻略しづらいのだ。

ただし、欠点もある。それは、コントロールが難しいこと。よく、オーバースローからサイドスローに転向する選手はいるが、サイドスローからオーバースローに転向する選手はいない。縦回転投手は、リリースポイントが少しずれるだけで、大きくストライクゾーンから外れてしまう。また、リリース時に楽な姿勢でないので、フォームが安定しづらいのもあると思う。

岡田投手も勢いのあるボールを投げていたが、コントロールにバラツキが見られた。
走り込みなどにより、よりフォームが安定してきたとき、いよいよ手がつけられない投手になると思う。

2016年6月11日土曜日

イチロー選手のヒットにどれだけ勇気づけられたか

 イチロー選手が世界最多安打にもう少しと迫ってきている。日米通算は記録なのか?という声もあるが、大した問題ではないと思う。単純に世界のプロ野球で一番ヒットを打った人。韓国、台湾、独立リーグ、どこでもいい。世界で一番ヒットを打って、世界で一番沢山の人にエネルギーを与えた野球選手。それがイチロー選手だということだけで十分だ。

 思えばこの20年、イチロー選手の活躍に日々一喜一憂していた。
オリックス時代、私はまだ小学生でイチロー選手をテレビで観る機会も少なかった。たまに見ることができるスーパースターという感じで、遊びで振り子打法をやっていた。なんとなくイチロー選手がやっているからカッコいいみたいな感じだった。
その頃は、中日に3年連続首位打者のパウエル選手もいたし、首位打者は何年も同じ人がとるものだと思っていたが、それは違うということに大きくなってから気づいた。3割バッターが2~3人しかいなくても3割5分打つイチロー選手は普通だと思っていたが、それも違うことに大きくなってから気づいた。
あの頃は、田口選手、ニール選手、なども在籍しオリックスファンの子供も多かった。頑張ろう神戸での日本一に勇気づけられた人も多かっただろう。

私が本格的にイチロー選手の活躍に目を見張るようになったのは、メジャーに行った後だ。初めての日本人野手。7年連続首位打者という意味の解らない記録を持っていても、アメリカで通用するのか、疑問の声が多かった。そのとき、まだ中学生だった私はアメリカ行っても日本のときみたいに首位打者とるんだろうなぁ、と軽く思っていた。イチロー選手が首位打者なのは当たり前だと思っていた。そして、本当に一年目から首位打者を取った。盗塁王とMVPもとった。イチロー選手なら当たり前だと思っていた。逆に、2年目にイチロー選手が首位打者を逃したときは衝撃だった。それぐらい私の中ではイチロー選手=首位打者だったのだ。
シーズン最多安打を打ったとき、私は大学生だった。その頃には、毎日イチロー選手の試合をチェックしていた。午前中やっているから授業中にチェックするのに丁度良かった。イチロー選手がヒットを打つたびに、心の中でガッツポーズをしてやる気がでてきた。その頃は、毎日2本くらい打つのが当たり前だった気がする。1安打だと(調子悪いのかな?)と思っていた。よく考えたら異常だ。

WBCも大学で観ていた。韓国戦のイムチャンヨンから打ったヒットは忘れない。あの場面で打つ。スーパースターだ。


そして、今私は働いている。イチロー選手は変わらずヒットを打っている。そして、今もイチロー選手の活躍に一喜一憂している。

2016年6月5日日曜日

桃岩荘で思った正直な感想

気づけばもう6月。6月と言えば桃岩荘開所の時期だ。北海道礼文島にある桃岩荘。日本三バカユースの最後の生き残りとも称されるこのユースホステルは、ハマって毎年来るか、二度と来ないかの2択に意見が分かれるほどのぶっ飛んだ宿だ。
 
私は1回行っただけだが、ふとした時によく桃岩荘での日々に懐かしさを感じて、思い出に浸っている。つまりハマった側の人間だ。話のネタにもなるが、それ以上に一緒に泊まった客との一体感が生まれるこの空間は、今の時代にはかなり貴重な場所なんじゃないかと思う。

 偶々同じ日に泊まることになった見知らぬ客同士が、2日後にはあだ名で呼び合う仲になる。お見送りのため、宿からフェリー乗り場まで1時間かけて歩き、「また来いよ~!」と手を振りながら歌って踊って送り出す仲になる。学生の合宿所のような雰囲気で、一人の時間も上品さも全くないが、全国無数にある落ち着いた宿にはない雰囲気を持っている。
 
 私は礼文島に行こうと思って宿を探していたときに桃岩荘を発見した。そしてネット上に溢れている記事を読んで、正直ひいた。だが、折角だからこの変な宿に泊まろうと思ったが、予約するのに躊躇い、実際に礼文島に行くフェリーの中でも憂鬱になったのを覚えている。

 でも、実際は行って正解だった。想像よりも過ごしやすい宿だったし、何より皆桃岩荘が好きなヘルパーさん、旅人だったから溶け込むこともできた。日常の嫌なことも悩みも全て忘れる非日常を過ごせた。

興味を持っている人はぜひ行ってほしい。そこには、日常では味わえない生活が待っている。日常に戻っても、時折懐かしくなる思い出も沢山できる。

 雰囲気の良い綺麗な宿はこれからどんどん増えるだろう。でも、桃岩荘のような昔の雰囲気を出している宿は中々作れない。古き時代からの歴史が醸しでている宿は、それなりの時間がたたないとできない。偶然、桃岩荘に30年振りに泊まりに来た客の隣で寝たのだが、その頃と雰囲気は全く変わっていないという話を聞いた。これからもずっと続いていってほしい。


最後に桃岩荘の写真を何枚か貼ります。

桃岩荘ではミーティングと呼ばれる劇と礼文島紹介が毎晩行われます。



桃岩荘には、「愛とロマンの8時間コース」という宿泊客から希望者を募って、皆で礼文島を横断するハイキングコースがあります。実際は10時間以上かかります。そのときの昼食がこの圧縮弁当。正直、私がこの年1年間で一番美味しく感じたのがこの弁当でした。疲れた身体で礼文島の大自然を観ながら食べる圧縮弁当は格別です。(普通のシチュエーションで食べたら普通の味です。)

桃岩荘のお見送り。礼文島を離れる客を、ヘルパーさん、宿泊客皆で見送りします。
また、フェリー乗り場で再会して、再度お見送りされますが。

最後に礼文島に行ったら見られる風景。


また行きたい!桃岩荘!

2016年5月29日日曜日

5月28日 楽天対日本ハム

 昨日は野球観戦に行った。コボスタで開催された楽天対日ハムだ。先発投手は楽天安楽、日ハムメンドーサ。
 楽天9連敗中は投打ともに勢いがなかったが、昨日勝って今日はどうだろう?調子上がっているかな?と期待したけど、負けてしまった。だが、惜しい場面は何回もあったし、勝てそうな空気も幾らかはあった。

 

安楽は初めて見たけど、1巡目は完全に日ハム打線を抑えていた。初回、中島卓也をあっさり三振に取っていて、1軍でも簡単に当てられないようなボールを投げていると感じた。140km中盤でも球の質がよければ1軍でも抑えられる。2巡目、3巡目になった時の投球の引き出しが増えてくれば楽天の主力投手になるのではないか、と感じた。
 リリーフ陣も西宮がいい球を投げていたと思う。福山、青山もゼロに抑えた。
 
打線はポテト、アマダ―が心配だ。どちらもメンドーサの緩い球にタイミングが全然合ってなかった。特にアマダ―は打てる気がしない。去年メキシコでどうやってあんなに打ったのか疑問に思うくらい攻略が簡単そうな空気が出ていた。変化球に全部泳いでいて、カーブだけ投げておけば安パイだ、と思うのに十分な崩れっぷりだった。もうちょっとファームで調整したほうがよいのではないか。
大砲がいなくなるので、中川、栗原あたりに期待したい。特に中川は去年プチブレークして今年が勝負の年だ。
ポテトは昨日狙い球をしっかり絞っていれば打てたと思うが、少し考えにブレがあったように見えた。サツマイモの季節になる前に調子を上げてほしい。
元所属チームの危機を見かねて、ゴームズ帰ってこないかな。
 



 というわけで、まだ歯車はかみ合わず、全体的にいまいちな場面は多かった。でも、投打がかみ合えば順位を上げてくるような期待もできる、と思った。チャンスは必ずくる。それまで粘ってもらいたい。